これで
小さな国だけの平和は守られ、
周りの大きな国だけが
戦争をしていきます。
やがて、
天使の役目もなくなり、
天使は牢屋の番人をさせらます
山のような岩石に
太い鎖で繋がれ、
罪人が逃げないように
見張りをする日々を
すごしていました。
戦いの天使ですから
太い鎖なんて千切れます。
山のような岩石も
簡単に粉々にできますが、
それをやると
町中に広まった王様の呪文を、
誰かが唱えるので
ただ黙って鎖に繋がれていました
じっと座っていた天使にも
一つだけ楽しみがあります
それは、
小さな国の
綺麗な山と海が大好きで、
小さな国に住み付いた
妖精がいたからです。
妖精は日が昇ると同じに
山にある一番大きな木から
目覚めて、
午前中に山々を飛びまわり、
お昼に海へ行き、
波の上を踊るように飛びます。
そのおかげで
山はいつでも緑におおわれて、
作物はスクスクと育ち、
家畜も病気など一切せずに、
海は沢山の魚で埋め尽くされ、
小さな国の豊さの源を
作っていました。
妖精は女の子の姿をしていて
モンシロ蝶々のような羽です、
羽は上半分は山の緑、
下半分は海の緑色をしていて
半透明でキラキラと光っています
背丈はちょうど、
たんぽぽが
ふわふわの種を飛ばす頃と同じ。
天使が座っている牢屋の前から
空は良く見えません。
建物と建物の間から
ちょっとだけ見えるだけです
その隙間のような空を
正午と夕方に
妖精が楽しく飛ぶ姿が伺えます
ほんの十数秒位です。
天使は一日一日
その十数秒の
楽しい時間の為だけに生きます。
ある日、いつものように
海の上をとびまっていた妖精は
足を怪我して
溺れかかっている子供を
見つけます。
しかし、
大人達が
助けようとしていたので
祈るようにその様子を
見守っていました。
小さな国だけの平和は守られ、
周りの大きな国だけが
戦争をしていきます。
やがて、
天使の役目もなくなり、
天使は牢屋の番人をさせらます
山のような岩石に
太い鎖で繋がれ、
罪人が逃げないように
見張りをする日々を
すごしていました。
戦いの天使ですから
太い鎖なんて千切れます。
山のような岩石も
簡単に粉々にできますが、
それをやると
町中に広まった王様の呪文を、
誰かが唱えるので
ただ黙って鎖に繋がれていました
じっと座っていた天使にも
一つだけ楽しみがあります
それは、
小さな国の
綺麗な山と海が大好きで、
小さな国に住み付いた
妖精がいたからです。
妖精は日が昇ると同じに
山にある一番大きな木から
目覚めて、
午前中に山々を飛びまわり、
お昼に海へ行き、
波の上を踊るように飛びます。
そのおかげで
山はいつでも緑におおわれて、
作物はスクスクと育ち、
家畜も病気など一切せずに、
海は沢山の魚で埋め尽くされ、
小さな国の豊さの源を
作っていました。
妖精は女の子の姿をしていて
モンシロ蝶々のような羽です、
羽は上半分は山の緑、
下半分は海の緑色をしていて
半透明でキラキラと光っています
背丈はちょうど、
たんぽぽが
ふわふわの種を飛ばす頃と同じ。
天使が座っている牢屋の前から
空は良く見えません。
建物と建物の間から
ちょっとだけ見えるだけです
その隙間のような空を
正午と夕方に
妖精が楽しく飛ぶ姿が伺えます
ほんの十数秒位です。
天使は一日一日
その十数秒の
楽しい時間の為だけに生きます。
ある日、いつものように
海の上をとびまっていた妖精は
足を怪我して
溺れかかっている子供を
見つけます。
しかし、
大人達が
助けようとしていたので
祈るようにその様子を
見守っていました。

