中は広々とした空間が広がり、机や座布団などの調度品が揃えてあり、 机の傍にはぼんやりとした四角い箱に入った灯りが高さのある黒い台に置いてあった。 それが気になり、四角い箱に近寄ると中を覗いてみた。 その中にはろうそくの灯りがあり、ゆらゆらと小刻みに揺れていた。 どうやらこっちの世界の照明らしい。 「どうかしら?」 音祢はその中をじっと見つめたまま口を開かない私を不安げに覗き込む。 .