「はい、承知しました。」


音祢は頭を深く下げて返事をすると




「えーっと、俺は?」


一人置き去りにされそうな深影は自分を指差しながら藤姫様に尋ねた。



「あなたには私から別の話があります。ここに残っていてください」



「えぇー!!」


「何か文句でも?」


「……イエ、アリマセン;」



藤姫様の黒い笑みを向けられた深影は額から冷や汗を流した。




恐るべし姫様の力…;



私はそんな二人を見据えたあと、音祢と十夜とともに部屋を後にした。









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