「だって本当のことでしょ?そういうことは早めに言っておかなきゃ」
少女は落ち込んでる青年に追い討ちをかけるように笑顔で淡々と言うと、青年ははぁと長いため息をつき、のっそりと立ち上がった。
その様子はまるで怠け者の熊のようだ。
私はそんな二人から開いたまんまの障子の外に目を向ける。
庭に咲いてる桜がちらほらと池の水面に落ちていくのが見えた。
やっぱりここは、『異世界』なのか?
薄々は感づいていたが、この景色を見てなんとなくそう確信した。
私に瓜二つの男が言ってた異世界というのはここのこと何だろうか。
「それよりさぁ〜、何で音祢はここに来たんだ?何か用事?」
あたしが青年達の方に視線を戻すと、青年は少女に首を傾げてそう尋ねた。
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