本当にこいつは昨日、私を救ってくれた青年なんだろうか?
あの時の青年はどこか冷酷なイメージがあったが・・・
今の青年にはそんなイメージを吹き飛ばしたかのように感じられない。
ただのエロいクソガキ
「くっ、くるじぃ…」
無意識に彼の胸倉を掴む力が強くなっていたのか、青年は苦しそうにもがき始めた。
そんな青年の胸倉を離してやると、青年は涙目になりながら肩で大きく息を吸いこむ。
あたしは立ち上がり、青年の姿を見下ろす。
少し垂れた藍色の双眸に襟足が長めの双眸と同じ色の短髪
着くずしている紺色の和服から男らしい胸板が見えている。
そういえば・・今更だが青年の着ている服はどうもおかしい。
青年はどう見たって私と同い年か少し上ぐらいの年だろう。
それなのに、和服なんか現代の若者が普段着に着るはずがない。
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