やばい、意識が朦朧(もうろう)としてきた。 『──神子よ。 我は必ず、そなたを我が手中に収めてみせるぞ』 朦朧とした意識の中、その男の言葉が頭に響いた。 このまま私は死ぬのか? まぁ……それもいいかもしれない 生きるも死ぬも私にしては同じことだからな そして私は、瞼(まぶた)をゆっくりと閉ざした。 さようなら、私の人生……… そして私は、意識を手放した。 .