『そう冷たいことを申すな。我はそなたを迎えに、わざわざ"異世界"から参ったのだぞ』
「……"異世界"、だと?」
コイツ、本当に頭大丈夫か?
異世界なんて漫画やアニメの世界でしかあり得ない話だぞ。
そんなこと、簡単に信じれるわけがない。
『そう、この世界とはまた別の世界。』
男はそう言うと、優雅に私に手を差し伸べてきた。
『我と共に参ろう。そなたが本当に要るべき世界へ……』
私が、本当に要るべき世界?
私は妖しく揺れる赤瞳を見据える。
吸い込まれるように私は男の手に触れようとした。
リーーーン……──
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