「な、奈央…こわいよ…」
奈「大丈夫!なんならあたしが野田くんに言ってあげよっか」
 「…うん。お願いしていい?」
奈「はいよーーー」


奈央が野田くんにそのことを言ってる様子を廊下から隠れて拝見した。…野田くんに気づかれた!!
はずかしーなぁ、もう。
あ、口パクでなんか言ってる…

『だ』『い』『じょ』『う』『ぶ』

“大丈夫”か…
信じていいよね。
ってか信じるべきだよね。
よしッッ信じる!


キーンコーンカーンコーン…

ついに一緒に帰るときがきた。


杉「野田ぁ。彼女だぁれぇ?」

杉下が野田くんにまとわりついてる…
もち、他の3人もいる。
どのタイミングで行けばいいかな。

野「てかそいつと帰るからお前ら失せてくんね?邪魔だからさ」
杉「っっ…や、やだよぉ。彼女と帰るとこみたいもん」
野「ま、べつにいいけど。お前らに関係ないから」


野田くんなに言うの!?
あたし心の準備がぁ…

野田くんが目で合図してる。『来い』って。
あたしは恐る恐る野田くんのところへ行った。