「本当に…帰っちゃうの?」 私は空港内で菜穂子の後ろを歩きながら、そう呟いた。 「なぁに?寂しい?」 「うん……」 「っ…馬鹿ね…いつでも会えるじゃない?美咲も遊びにおいで。私の彼氏見たくないの?」 「み、見たい!」 「ふふ…なら決まり! 休日に飛んで会いに来てよ」 「うん…美加も春菜も誘ってーー…」 あの同窓会から早いもので数ヶ月が経とうとしていた。