そこに居たのは木村君だった。 「どう…し…っ…どうしたのよ…その傷?」 木村君は頭から血を流し、全身傷だらけだった。 「話は後だ。皆は?」 「分からない…急に男に襲われて…。っ…ねぇ、桐島君は…?」 「………アイツだよ!」 「……え?」 「桐島に…襲われたんだ」 「―…きて…起きろ!!」 頬に痛みが走り、私は目を覚ました。 「っ…」 私…生きてるの? 桐島君は微笑み、私の体を無理やり起こした。