「っ…菜穂子…春菜っ!」 二人の身に何かあったら? 美加は…? どうしよう…。 どうしたら……。 「っ…落ち着かなきゃ…」 私が…しっかりしないでどうするの。 とにかく…捜さないと… 私は端の部屋から捜し始めた。 「ここにも居ない…」 汗が滴り落ちる。 恐怖心が増して身体の震えが止まらない。 「この部屋で最後……」 ごくっと唾を飲み、ノブに手を掛けた。