「何かあったか?」 木村が真剣な顔で尋ねた。 「いや、何も…」 「そうか…一旦皆で集まらないか?」 私達は一階を見ていた菜穂子達に声を掛け、待合室に戻った。 しばしの沈黙の後、春菜が口を開く。 「ねぇ…どうだったの?」 「…二階は何も無かったよ」 桐島君が答える。 「そう…」 「これから…どうするかな…」