「っ…それ」 私は思わず息を飲んだ。 「婚約…したの」 菜穂子は照れくさそうに笑った。 嬉しそうな菜穂子を見て羨ましさと喜びを感じた。 「おめでとう」 素直に思った―。 「ありがと、美咲」 「でもいいなぁ~どこで知り合ったの?」 「同じ会社の先輩でね、一緒に居るたびに気が付いたら彼に惹かれていってたんだ」 「私も早く見つけなきゃね!」 「あらもう桐島君が居るじゃない?」 「もうだから違うってば」