「金がない。」


俺は今嘆き中。夏休みに毎日遊んでいたせいで、新学期が始まり、残金が・・・・・まさかの、63円。



「おいおい暁ー。来週のカラオケどうするんだよ」


こいつは親友の神谷 竜二。小学校からの腐れ縁。ワックスで盛っている頭にいかにも色戻ししましたみたいな頭。


「竜二ー?金貸して☆」


63円じゃ。1時間も持たない。


「てめーに貸す金はねえよ馬鹿。・・・・しょうがない他の奴連れてくか。」


そう言ってピコピコ携帯をいじる竜二。


「ひでー奴だな!おい!」
そういったら、くるりと竜二がこっちをむいた。


「あのなー?西川高校の女の子紹介してくれ。ってお前が頼んだんだろ?なーのーにーなんで金使うんですかー?」