しょぼくれたあたしは田辺んちの階段を降りていると、 「また、お前かよ?」 階段を上がって来るアキラと目が合う。 それだけなのに、あたしの心臓はハイスピードで鼓動をして、かなり息苦しくなる。 「お前って言うのやめてくんない?」 「へ~。じゃあ、なんて呼ぶんだ?」 「あたしはアリサって名前があるの!」 「じゃあな、アリサ!」 せっかく会えたのに、偉そうに言ってしまった事を後悔。 じゃあな…。 アリサ。 って、今…あたしの名前呼んだ? 振り返るあたしを無視して階段を上がって行った。