KISS OF LIFE

「何、彼氏?」

携帯電話をカバンに閉まっている時、金田くんが聞いてきた。

「……彼氏、って言うべきなのかなあ?」

「何それ」

金田くんがフフッと笑った。

「だって、よくわからないもん。

昨日出会って告白されたばかりだし」

「あー、確かにわかんねーかも」

「それで、金田くんのいろいろって何?」

あたしは途切れた話を再開させた。

すると金田くんはそれまでヘラヘラしていた顔から真顔になると、
「まあ、好きなヤツとか?」
と、呟くように言った。

「ええっ、好きな人いるの!?」

「んだよ、そのリアクション」

金田くんにムッとした顔で言われた。

「俺がいちゃダメみてーな」

いや、そう言う訳じゃないんだけど…。

「何て言うか、意外」

「ふーん…」

金田くんはむくれたように横を向いた。