{霧の中の恋人}


何枚も、何枚も…

シランくんと、瑞希ちゃんの文字が続き、

ページが進むに連れて、写真の中の子供達は成長していった。


最後のページでは、シランくん7歳、瑞希ちゃん2歳の文字で終わっていた。


手を繋いで楽しそうに写っていた2人は、まるで仲のいい兄弟のようだった。



──兄弟…



お母さんのアルバムに、久木さんが写っていた理由を、何度も何度も頭のなかで考えてみたけれど、


この理由しか思いつかなかった。



私と久木さんが兄弟ということしか──…。



久木さんは、私のお兄ちゃんなの…?


だとしたら、久木さんを置いていった両親って…?




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