{霧の中の恋人}



なんでこういう事になっちゃったんだろう───…。



今、現在


私はホテルの一室で、久木さんと一緒にいる。



チラリと辺りを見渡すと


狭い室内

ソファーと、テーブル

それに、中央に置かれた大きなベッドが一つ…だけ。



そして、目の前にはソファーに足を組んで座る久木さん…。


彼から長い溜め息が吐き出された。



「…君の計画性のなさには心底呆れる…」


「ホントウに、申し訳ありませんデシタ…」



私はベッドに正座で座り、深々と頭を下げた。



なんで、こんな状況になってしまったのか───


なんでって、他ならぬ、私が悪いんだけどさ……