「アタシ、明日涼介の大会が終わったら、すぐ東京に行かないといけないの・・・今まで、あり・・・がと・・・う(泣)」

「えっ?・・・そっか。」

「次ぎ俺!!涼介がいいま~す」

「ど~ぞ!!」



「俺も、大会終わったら、東京に行かなくちゃ駄目なんだ・・・俺こそ、ありがとう。」

涼介の顔は笑顔だけど、悲しそうな顔だった。

アタシの涙がいつの間にか消えていた。

皆が真剣だから・・・


「俺もなんだ!同じ東京だけど、みんなバラバラになるんだよなぁ・・・」

「そうだな・・・」

「東京・・・広いからね・・・」


「あっ!兄貴言いたいことがあるんじゃなかったのかよ??」

「あっ!お前ら・・・ゴメンな。」

「??」

「お前ら・・・・同じ高校だ。」
大貴さん??何言ってんの?
「はっ?」

「はいっ??」

「意味分からねぇ・・・兄貴バカ?」