「健太じゃん!!」


黒ぶちの眼鏡をかけた男の子と
どこかで見た気がする
女の子が立っていた。


「おう。」

健太のテンションが
冷たいモードに切り替わる。


私はどうしていいのか
困っていた。



「彼女?」


ポチはうなづいた。


「え~~?まじ?
なまらキレイなおねーさん?」


やっぱ年上ってわかるのね・・・
お化粧だって控え目で
眼鏡の横の子のほうが
タヌキみたいにまっ黒な目をしてて
私の倍年上っぽいけど。



女の子の視線が刺さった。


「健太、全然つれないと
思ったら、そういうことか!!」


「じゃあな、よい御年を~」

ポチの心の入ってない挨拶が


いったいどんな学校生活を送ってるんだと
心配になった。