そこには、ダンボールに押し潰されている杉田さんの姿があった。




「だ、大丈夫ですか?」




「あぁ‥。璃子ちゃん、ちょっと手貸してくれる?」




アタシは言われた通りに杉田さんに手を差し伸べ、杉田さんを起こしてあげた。




「ふぅ‥助かったよ。璃子ちゃんを呼んだ後、棚の上にあったコレを動かしたら俺目掛けて落ちてきちゃって…」





そう言ってダンボールに目を向ける。





よく見ると、ダンボールの中に瓶やらなんだか分からない道具類が入っていた。



こんなものが一気に頭上から落ちてきたら、埋もれて当然だと思った。





「全く、ビックリしたよ‥」





そう言いながら、埃まみれの自分の服を手ではらっていた。