一匹狼少年~ペットな彼~




アタシの声だけが部屋中に響く。



そのことに少し虚しさを感じるけど、もう慣れっこだ。




靴を脱いで、リビングへと足を向ける。



窓ガラスから夕焼け空が顔を覗かしている。



綺麗だなぁと思っていると、太陽が雲の奥へと隠れ、だんだんと空が暗くなってきた。





アタシは部屋のカーテンを閉め、ソファに座りテレビをつけた。




テレビ画面には今人気のお笑いタレント達がコントを繰り広げてた。




「あははは…、ほんとウケる!」




はぁあ‥



アタシは一端、テレビを消して窓の外を見た。




辺りはすっかり暗くなっており、住宅街の消灯の明かりがチラホラと散らばっていてキレイだった。