「どう…?美味しい?」 彼はモグモグと口を動かして、コくんと頷いてくれた。 よ、良かった…。 その後、彼はアタシが作った料理をキレイに全部食べてくれた。 「璃子、ありがと」 チュっ…。 「えっ…」 彼はお礼を言ってからアタシの頬に軽くキスをした。 「今度、お礼にいいトコに連れってあげるね?」 彼はそう言ってあの無邪気な笑顔をした。 連れて行ってくれるって何処なんだろ? 「璃子…時間大丈夫?」 彼はアタシに時計を指差した。