だからアタシはあの何も思い出のない部屋から出たんだ。 住んでいても、辛く苦しむだけ。 そんな何もない、帰って来ても暖かく出迎えてくれるわけじゃないんだったら、家なんて捨ててしまえばいい。 そう、思った。 そして、今にあたる。 アタシは一人立ちして、新しい人生を掴む為に今はコツコツと働いてる。 誰の力も借りないでいるのは大変。 だけど、アタシは自分一人だけで生きて行くんだ。 あんなの、親なんかと呼ばない。