「璃子のおかげで、治ったみたい…ありがとう」 彼はそう言ってニッと微笑んだ。 「え、いやアタシは何も…」 本当にアタシは何もしてない。 薬を持って来ようとして止められちゃったし… ただ、一緒に寝ただけで… って、アタシ名前しか知らないのに男の人と寝ちゃった! どっ、どうしよ…? でもまぁ、何かされたワケじゃないし、大丈夫か。 とその時、彼のお腹からキュルルル~~と音が鳴った。 「あ、昨日何も食べてないんだよね…。アタシ、何か作るから待ってて」