「犬だと思って俺を飼ってよ。ノラだから帰る家がないし、あんたの番犬になるから‥」



ビクッ…!




彼は手を伸ばすと、アタシの髪を捕まえてチュッとキスをした。



「ね?」




そう言ってイタズラっ子みたいに笑う。



「ーーっっ!!」


ばっとアタシは彼から離れた。



ヤダ…何赤くなってんの??




騙されちゃダメ。



「困りますっ!か、帰って…」




何、何、何?



この人っっ!!



いや、赤くなってる場合じゃないっ