いきなりだが

俺は瀬良晴臣



訳あって夏休みの間イギリスまで帰っていた



…そして
今日、新学期には間に合わなかったけど帰ってきた




俺の出番が少なかったのは
決して作者が俺のことを忘れていたわけではなく
俺のほうに事情があったからだ



「ふぁぁ~眠っ…」


面倒くさいな…授業サボって部活ほど出て帰ろっかな?




『ねえ、君1年生?』


そのとき

後ろから声をかけられた




「…誰ですか?」

ウチの学校の制服を着ているけど

こんな奴見たことがない



『そんなことどうでも良いよ
俺、西田輝樹(ニシダ テルキ)って言って明日からここに編入するんだよね
よかったら俺の友達になってくれない?』



輝樹!?



…まさか、こいつ




「…遠慮しとくよ
それと、由香里には彼氏がいるよ」




由香里という単語を聞いたとたん

ぴくっと西田の眉が動いた




『…お前まさか、晴臣?』


「いまさら気づいたか、バーカ」



俺は勝ち誇ったような笑みを浮かべた