…俺は双子の首根っこを掴んで教室から連れ出した
そして近くにあった空き教室に放り込む
バタン
「…どう言う事か、説明してもらおうか?」
自分でも笑顔が引きつっているのを自覚しながらも
満面の笑みで双子に話しかける
『まあまあ』
『これには深~い訳があるんですよ』
それにちっとも動じず
逆に悩殺スマイルで返してくるこの双子
…どうやらこの状況になれているみたいだ
「ふーん、訳っつーものを聞かせてもらおうじゃないか
彩雅、清雅」
『あ、彼方兄ちゃんそれダメ』
彩雅のほうがいきなり話がそれることを言う
「は?何が?」
『だから、今俺たちは彩雅と清雅じゃなくて
彩と清ってことにするから!』
清雅の方が理由を補足する
はぁ…
ダメだこりゃ
こいつ等モロ居座る気満々だ



