『彼方兄ちゃん!』



『もしかして私達のこと…』



『『忘れちゃったのぉ~!?』』





二重の目

しかもちょっとつり上がっている




…こんなニヤけた楽しそうな顔をする双子を



俺は一組しか知らない





でもまさかなぁ



だってあいつ等は…






…でも、

もしかしたらこいつ等ならやりかねない






俺は血の気がサーっと引いていった










「は?……もしかしてお前らっ『『はいはいそこまで~!』』



その双子は俺の耳元まで口を近づけると


『彼方兄ちゃん、ここで俺らの正体言ったら』

『どうなるかわかってるよね』





顔は見えないけれど

絶対こいつらが今面白いもので遊んでいるような顔をしているのは間違いがない…