「ごめん!わ、私急用思い出しちゃった!…そ、それじゃあ!」 彼方に向かってごめんのポーズをしてから 私はするりと横から抜け出す やった!成功! …後は走るだけ ガシッ え? いともたやすく捕まえられてしまった右腕 これから起こる事を予想してがちがちに固まったまま後ろを振り向けば… あれれ? 「か…なた?どうしたの?」 悲しそうな顔でこっちを見る 彼方の顔があった ドクッ そんな そんな顔で見ないでよ… 何で? いつものようにニヤッと意地悪な笑顔で笑わないと 彼方じゃないよ…