先生は、口には出さなかった。


ただ、いつも優しく、暖かく包み込む様に傍にいてくれた。

先生はいつも


『俺を、兄貴と思ってくれていいから』

と言ってくれたね。

『無理に、忘れる事はない。
好きなら、好きでいいじゃん』


そう言って励ましてくれたね。