恥ずかしさに視線を泳がせていると、麗の足元から「にゃん」と声を上げてステラが姿を見せた。 良く見ると、ステラの毛もほんのりと湿っている。 「…ステラ、シャンプーしてくれたの?」 麗は軽く目を細め、口元に小さな微笑を浮かべた。 「…ステラとご一緒がよろしいかと思いましたので」 首元には蒼い首輪が掛けられ、とても元の野良猫の姿は想像出来ない。