あたしの中でどれだけ思いが膨らんでも、あなたの中のあたしはただの「お嬢様」。 「執事」という縛りが、あたしと麗の距離を感じさせる。 執事だから、優しい麗。 そんなこと、 わかりきっているのに。 あたしは麗に「お嬢様」じゃない、ただ一人の人間として見て貰いたいと願ってしまった。