「加奈ちゃん・・・俺、信用ないかな?」




「・・・・・・。」





「俺、今まで結衣ちゃんの事いっぱい傷つけたから、今度はいっぱい結衣ちゃんの事幸せにする。それじゃダメかな??」





「・・・・・。」




「加奈子・・・あたしは哲也さんさえいればそれでいいの。それで幸せなの。」





「結衣はそれでいいんだね?」




あたしは大きく頷いた。




「哲也さん、結衣を泣かさないで下さいね!!泣かしたら、結婚式行かないから!!」





加奈子はそう言って帰っていった。




哲也さんが手招きして、言った。





「おいで・・・結衣・・・」




「・・・哲也さんっ・・・」




あたしは、抱きついた。





「いっぱい待たせてごめんな・・・」




「待つのは得意なの・・・っ!!」



あたし達の恋はまだ始まったばかりだ。









――END――