【短】叶うなら

「加奈子・・・もう一つ・・・いいかな・・・?」




「何!?何でもするよ!!」




あたしは生唾を飲んだ。





「哲也さんに・・・会わせてほしいの・・・」




加奈子は少し考えた後、難しそうな顔をして言った。






「ん゛~~~??難しいかもな~??あたしが哲也さんに会う事滅多にないから、感づかれるかも・・・」





「そっか・・・」





あたしは少し考えた後、加奈子に言った。





「わかった!ありがとう!」





加奈子は悔しそうに唇を噛んで言った。





「最後の最後まで力になれなくてゴメン・・・」