生徒会長は私をドアに押し付けたまま低い声でそう言った


私は必死に訴えようとしたが言葉にならない


「あ、あの…」


「お前ら何か怪しくね?」


「な、何がですか?」


私は生徒会長が怪しんでいるのに気付きながら、わざと時間稼ぎの為にわからないフリをした


「とぼけんじゃねえよ…東條って兄貴じゃねえだろ?」


生徒会長までこの話を?


別に関係ないじゃん?


「お、お兄ちゃんです」


私は何としても、決めたことを貫こうとしていた


「へ〜俺が知らないとでも思ってんだ…じゃあ携帯出せよ!」