「あ、うん…男子校の東條くんって、本当にお兄さん?」


「そうですよ?何か?」


やっぱり和真のことばっか


人気あり過ぎる男が彼氏ってのも困りもんだよね


他の女子達は私が和真の妹だと信じているみたいだし、それで私と仲良くして、あわよくば和真GET!なんてこと、考えているのがよくわかる


入学してまだ3日なのに、私は知らない女子が友達


「愛羅!急ご!」


「うん」


流海に手を引かれて助かった


私達は靴を履き替えて校門へ向かう


私達の方が早いみたいで、まだ黄色い声は聞こえてこない