落ち着いて顔を上げた私に、春奈は優しく言葉をかけた


「愛羅…東條くんのこと、大好きなんだよね?信じてあげなきゃ可哀想だよ?」


「うん…でも…」


正直言ってまだ微妙


「東條くんにアドレスのこと、聞いた?」


「聞いたけど、知らないって…でも、流海が昨日メールしたって言ってたし…内緒にしてて、陰でコソコソとか…」


春奈は深い溜め息をついた


ハァ…


「あのね…私、小学生の頃から知ってるけど、東條くんって嘘つけないよ?それは愛羅ならわかるよね?」