「別にそんなつもりないけど
あたし、もう行くね
あっ、もうさ康太と付き合ってんの疲れちゃった。
だから別れて。
じゃあね」
「嘘までついて俺と別れたいの?」
「だから嘘じゃ……うっ」
なんで今来るのよ……
あたしのつわり酷いみたい…
ごはんもまともに食べれないし…
「大丈夫か?」
「優しくしないで」
「これつわりだろ?」
「ただの食べ過ぎ」
うそ、何も食べてないのに食べすぎとかないよ…
本当は気付いて欲しいのかもしれないね……
康太にお父さんだって認めてもらいたいのかもしれないね…
でも、それはもう叶わないから諦める。

