【続】『愛してる』なんて言わないで




次の日大学に行って先生に退学届を出しに行って来た。


先生には本当のことを話した。



「そうですか…それじゃあ仕方ありませんね。


残念ですが分かりました。」




「じゃあよろしくお願いします」



「はい。分かりました」



「失礼します」





部屋を出たところで誰かに声をかけられた。



「千緩…それ本当?」


この声って…康太しかいないよね…



バレちゃった…



言っても仕方ないから嘘を突き通そう。



「嘘に決まってんじゃん」



「でもさ、大学退学するのに嘘なんて付かないだろ?」



「だから嘘だって言ってんじゃん」



「なにそんなに突っ張ってんだよ」