少しうつむき加減であたしはこう答えた。
「知りません、でも、産みます」
「知らないって…あなた1人だけの問題じゃないのよ?」
「でも、良いんです。あたし生んで1人で育てます」
「あなたが思ってるほど簡単なものじゃないのよ?」
「大丈夫です。両親もいますし」
「そう、じゃあ無理しない程度に頑張ってね」
「ありがとうございます」
「じゃあ2週間後にまたここにきて?」
「わかりました」
まさか先生にこんなこと言われるなんて思ってなかったな…
1人で生む覚悟なんてできてる。
怖くてしょうがないけど弱音吐いててもしょうがないし。
今は赤ちゃんのことだけ考えて行こう。
大学も退学しないといけないから、明日行って来ようかな。

