「誰がここまで運んでくれたんですか?」
近くにいた看護師さんに聞いてみた。
「あなたと同じくらいの年の男の子だったわよ?
さっきまでいたんだけどね」
「そうですか」
「もうちょっと休んでてね」
康太しかいないよね。
近くにいたし…
悪いことしちゃったな…
家に帰ったらメールして謝っとこう。
しばらくして先生が来た。
「神崎さん、ごはんまともに食べれてないでしょ?」
あたしは静かに頷いた。
「このままじゃあ、赤ちゃんもあなたも危険だからちゃんとごはん食べてね。
もし、食べれなくて体重がこのまま減ったら入院だからね」
入院…?
嫌だよ
「分かりました」

