私は翔に奴の指を渡してあげました。


翔は青ざめた顔を更に青くし悲鳴をあげました。
翔は
「ひったっ助けてくれ…だっ誰かーー!」
と叫び逃げまわりました。


私はとっても悲しかったですわ。


私は家から持ってきた包丁を取り出しーーーー…








翔の心臓をひと刺ししました。



翔は小さな声を漏らし、床に倒れこみました。

「翔…愛しています」

最後に私は翔にそう声かけましたの…。

翔は私を愛してくれていたのでしょうか。
今はもう彼には聞けません。

最後に聞いておけばよかったのだと今となっては思いますが…

私は聞くのが怖かったのです。


最後まで私を愛してくれていたという望みが欲しかったのです。