これが本当の気持ち。 「…俺も好きだよ……――」 昨日と同じ綺麗な夕日が 顔を赤くしたあたしたちを 隠すようにオレンジに染めた。 「……絶対帰って来るから…」 「約束だよ」 「あぁ…約束……―」 世那はそう言って 部屋を出て行った。 世那とあたしの 夏はこうして終わった。