「もう…11時だよ……」 「お願い…」 世那の優しい声には 勝てないな… 「わかったよ」 世那の体温は心地よくて、 離れたらすごく寂しく なってしまうような気がした。 「…ごめんな」 あたしは世那に背中を向けた。 「やだ。」