「“部屋ここだから。 なんかあったら呼んで、じゃ” スカした感じなのに どこか優しくて…… …手伝ってくれる?」 「やだ。」 手伝いたいけどやだ。 「そう言うと思った(笑) ……莎和はそこに 居てくれるだけでいいよ」 泣きそうになった。 あたしはいつの間にか 寝ていたみたいで 隣には世那が寝ていた。 しずみそうな夕日は 何もない片付いた部屋を オレンジに染めた……―