きゃー///

「あ、あの!」

「ん?」

体育館を見ていた彼は、私の方を見て……

「うわっ!わり…っ」

彼は勢いよく私から離れた。

そんなに勢いよく離れなくったって…

嫌われてんのかなぁ。

「あの…すいません!」

って…何でうちが謝ってんだろう。

彼は何も言わずに私に背を向けている。

「もう!なんで背向けるの!?だいたい引き寄せたのはそっち「ば、ばか!やめろ!」…え?」

私はいつまでも背を向けている彼の腕を掴み、無理矢理こちらを向かせると…

彼の顔が…リンゴのように真っ赤だった…

「真っ赤………」

ポロッと口から出た言葉は、益々彼の顔を赤くして可愛いかった。

今時、少し抱きついた(少し顔が近かった)だけで顔が真っ赤になる純情君なんているんだぁ…。

私が彼に見惚れていると

「入学式…終わったみたいだぞ。早く行け。///」

と言って来た。

私は ありがとう と言うと、屋上を出て教室へ向かった。