やっぱり、この人綺麗だなぁ…

「あんた1年?」

「うん!あなたは??」

「1年。」

「え?!同じなの?!」

年上かと思った…

「あんた入学式は?」

「つまんないから抜けて来た!」

「だよなぁ。あんな校長の長い話しなんか聞いてられねぇよな。」

そう言って笑うあなたの顔は、やっぱりすごく綺麗だった。

キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン

「やばっ!たぶん入学式終わったよね??」

「いや…まだ。」

「なんで分かるの?」

「ここから体育館見えるし。」

え?見えないよなぁ…

私は自分の座ってる場所から、首を伸ばしてみたりしたけど、やはり見えない。

「あほか。あんたが見てんのは旧体育館。入学式やってんのはこっちの体育館。」

腕をぐぃっと引っ張られ、彼の腕の中に入るような形になり、彼が体育館を指差した。