~沖田悠~

最近、ちっこいのが俺の周りをチョロチョロしてる。


入学式、俺はだるいから屋上でサボっていた。

すると、眠くなって来て目を瞑った。

なんだか、甘い香りがするな…と思い目を開けると、そこには俺の体や顔を真剣に見てるちっこいのがいた。

ちっこいのは、俺が起きた事に気付いてないのか俺を見続ける。

すると、目が合った。

そこでようやく俺が起きてた事に気付いたのか、スゴい早口で変な言葉を言って来た。

最初は、なんなんだこの女…って思って聞いていたけど、「綺麗な碧眼」と言われビックリした。

そう、俺の瞳は碧いから…

生まれた時から、なぜか碧かった。親も何でだかわからないみたいだった。

そして、その瞳の所為で俺はいじめられて来た。

だから、俺はいじめられないようにケンカばかりして、ケンカでは簡単に負けないくらい強くなった。

最初はやはり負けてばかりだったが、今では誰にも負けない。

まぁ、売られたケンカしかしないけど…


でも、アイツは俺の瞳を褒めてくれた。

それが、嬉しくて…そして一生懸命謝ってる姿が可愛く思えた。

この子は本音じゃないかもしれない。
それでも良かったんだ。