確かに柚月の言うとおりだった。



きっと知らなくてもいい面なんてのもある。


私は少しそんな姿をみてしまったけれど、

山科さんのいいとこだって
まだ知らないことたくさんあるって
思えてきた。



「ありがと柚月。
 私もう一度、
 山科さんに連絡とってみるよ。」


そういって柚月の家を後にした。